(あ、)
学校へ帰る途中思わず足を止めたのは、王都の中でもさまざまな店が固まって営業している細い通りだった。
通りに並ぶ一つの宝石店の棚には、懐かしい輝きを放つ小さな紫水晶(アメジスト)。
それはまるで、強い意志をそこに宿らせていた、
(ソフィの、瞳のようだ)
紫水晶の手前に置かれた値札。
(でもその「値段」にも、俺には到底手が届かない)
もちろん、もう失ってしまった君にも、
その手は、届かない。
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このアスベル何歳だろう。14か5?騎士学校時代です。